私の育った時代はよそ行きと普段着が分かれていて、未だにその感覚が拭い切れない。ほんとに一体よそ行きとはどんな所をいうのだろう、そしてそれはどんな所だろうと考えると、今の私にとってそんな所は殆んど無いのです。
なのにタンスの中で眠らせている。
この本藍染めの洋服は35年も箪笥のなかで眠っていた。
住吉倶楽部で一目惚れ、然し当時の家計では「ハイそうですか」と簡単に払える金額では無かったので、
家に帰り、頭を冷やし、夫にも許可を得て、も一度出直して、箪笥にお迎えしたのだった。
デザイン的によそ行きというわけでも無いのに、どうしても着こなせない、さりとて断捨離する気にもなれない。
70を過ぎた今、ようやく普段着として着れるようになった!
なんなんですかね〜