鬼嫁(5)
其れからの夫はまさに水を得た魚の如く今までに描いた絵を持ち込み、毎日レイアウトを変え、暑いのにビシっとジャケットを着て、入所者の方に説明をしているとのことでした。
やはり絵だけは骨の髄まで染み込んでいるというか絵しかないというか、

とりあえず2泊3日のショートステイで私にとって降ってわいたようなまさかの休日‼︎
この解放感、この風通しの良さ、なんせ箕面を離れたことのない男につき私の息苦しさはいかばかりかであったことか、
いみじくも息子が私に「顔色ええな」と言った。
たった2泊3日でこの成果や、
あーー勿体なや失われた年月、返してくれえー

夫は夫でご機嫌な2泊3日であったが、逆に其れで終了するのが不満のようで文句を言った。
これ幸いとばかり、そんなにお気に召したのなら一週間、続いて一カ月どうぞどうぞと延長して行った。


こんなに極楽を味わってええんやろか、
ええやん、いままで苦労したご褒美や!

ところが、現実はやはりそうは甘くはなかったのです。

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by en-minoh | 2018-01-31 20:59
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