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鬼嫁(5)
其れからの夫はまさに水を得た魚の如く今までに描いた絵を持ち込み、毎日レイアウトを変え、暑いのにビシっとジャケットを着て、入所者の方に説明をしているとのことでした。
やはり絵だけは骨の髄まで染み込んでいるというか絵しかないというか、

とりあえず2泊3日のショートステイで私にとって降ってわいたようなまさかの休日‼︎
この解放感、この風通しの良さ、なんせ箕面を離れたことのない男につき私の息苦しさはいかばかりかであったことか、
いみじくも息子が私に「顔色ええな」と言った。
たった2泊3日でこの成果や、
あーー勿体なや失われた年月、返してくれえー

夫は夫でご機嫌な2泊3日であったが、逆に其れで終了するのが不満のようで文句を言った。
これ幸いとばかり、そんなにお気に召したのなら一週間、続いて一カ月どうぞどうぞと延長して行った。


こんなに極楽を味わってええんやろか、
ええやん、いままで苦労したご褒美や!

ところが、現実はやはりそうは甘くはなかったのです。

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by en-minoh | 2018-01-31 20:59
鬼嫁(4)
鬼嫁極楽を味わう。

たった2つの趣味をもぎ取られ、亭主元気で留守が良いの真逆をゆく、どこまでも天邪鬼な夫、一番困るのは東京へ仕入れに行けない事で、朝6時から夜10時まで家を留守に出来なくなってしまった。

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どうしたもんじゃろうのう〜〜 ミイや

そこへ2泊3日のショートステイをやってるよ、という情報が舞い込んだ。
舅、姑さまはさほど長患いでなく大往生してくださった嫁おもいのお方だった故に介護の世界に長けていなく、どうすりゃいいのさこの私、そこへ!

すぐに話しを聞きに行き、夫を連れて行った。そこのホーム長が夫がグラフィックデザインを生業としていた事に着目し
「どうぞ、作品を持ってきて、スペースを提供しますので、飾って皆さんに見せてあげてください」ときたもんだ!

続く、このごろ疲れやすくて、、、

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by en-minoh | 2018-01-25 20:59
鬼嫁(3)
認知症といってもどういう症状のことをいうのか、私の両親、夫の両親も昔から聞き覚えのある病気で亡くなった。

夫は、8年ほど前、脳梗塞、続いて脳動脈瘤が見つかり手術をしてコイルが入っている。
暫く何事も無く元気だった、3年ほど前庭の葡萄を食べ過ぎて下痢を起こし、その時からめまいを訴えるようになった。

葡萄の食べ過ぎとめまいの因果関係はお医者さんでは全く相手にされなかったが、脳、耳鼻科の検査の結果は年相応の脳萎縮が見られるという事であった。

夫の趣味といえば、川柳とゴルフしかなくある時「俺、もうアカンわ」という。
月一、お題があり一人10首投句するとその月の選者が良い句を選ぶらしい。
夫は所属している三社で全没したと言う。

夫の川柳など全く興味が無かったが、読んでみると意味不明、またはとても幼稚な句ばかり、こらアカンわ。

それで検査をしてもらったら「認知症」ということでした。

と言われても、何をどうすりゃいいの?

とりあえず、包括支援センターに相談しなさい、といってくださり、介護人生が始まるわけです。

夫の川柳作りについて一言、
締め切りが近づくと机にかじりついて肩からガチガチになり、見ていても楽しくも面白くもなんともない。
わが整体の師が夫の身体を診た時、「緊張感の強い人だね〜、これじゃあ目も舞うよ」と言った事を思い出した。
そして、検査で右と左の血流のバランスが悪いとも言われた。

認知症のお墨付きを頂いた夫とその妻、
どのような道筋を辿るのでしょうか?

つづく
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by en-minoh | 2018-01-16 10:11
鬼嫁(2)
ゲーテ曰く「不機嫌は最大の罪である」
この一節を見た時、まさに夫のことや、さすがゲーテさん、おおきに!

夫の一番イヤなところは、常に不機嫌、直ぐに不機嫌なところである。
何が気に入らないのかサッパリ分からなくて、「なにが気に入らないの?」と聞くとパチッと貝の蓋を閉じてしまい、なかなか自分で開かない、私はその空気感がイヤで結局、不本意ながらコチョコチョとくすぐって貝の蓋を開けさせる、勿体ない事ながらその繰り返し、はた目には全く分からないのでタチが悪い。

そしてその違和感を一言のもとに解決してくれたのが
「父ちゃんは理不尽なんだよ」
という、我が整体の師、木村仁さんの一言。「それも強烈だよ」

仁さんと夫は2、3回しか会っていないけれど、不思議な能力を持った人なので、
エッと驚きつつも
そうか、私はその強烈な理不尽を相手に相撲を取っていたのか!
いつもモヤモヤと心にかかっていた霧が一瞬にして晴れた瞬間であった。

ヨシ、今までの仇を取ってやる、と強気に出始めた矢先、身の危険を感じたのか夫は認知の世界に入ってしまった。
なんてズルイ奴、
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続く。

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by en-minoh | 2018-01-12 22:10
鬼嫁 (1)
最近の私のブログを読んでくれた人は、きっと私の事を”鬼嫁や”と思うに違いない。

しかし、私は子供の頃から、お転婆、ヤンチャとよく言われましたが決してイケズではありません。

”ひと目惚れ”の殺し文句で釣り揚げられたのに、その後の結婚生活に於いて感じる違和感は一体なんだろう、といつも心の何処かに風が吹いておりました。

それでも夫がデザインスタジオをクローズするまで”亭主元気で留守がいい”の名コピーを地でいっておりました。

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続く。

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by en-minoh | 2018-01-09 20:58